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お江戸熱


大昔の若い頃は、東京が好きじゃなかった。

関西に生まれ育った者特有の、半分ひがみ根性というか
コンプレックスやね(笑)

テレビにしろ、雑誌にしろ、なんでも東京、東京って、
東京がなんぼのもんやねん!なんて、ね。

しかし、20数年前、ヒロシの東京転勤で、
否応なく、東京に住むことになって。

たった一年の東京住まいだったけど、
私にとっては、その後の人生観を変える、貴重な一年となった。
本当に、あの一年を与えてくれた神様に、今も感謝します。

まずは、東京へのアレルギーのような抵抗感はなくなった。
そして、東京の巨大さも思い知った。

こちらでは、雑誌などでも東京VS大阪なんて特集があるけど、
大阪なんて、ただひとつの地方都市ですやん。
東京は別格です。

そして、いつの間にか、大好きになっていたお江戸。
東京アレルギーを持ったままでは、ここまで好きにならなかったと思う。

学生時代、日本史は試験前に一夜漬けで暗記する科目であって
なんらひかれるものはなかったのだけれど、
いま、興味をもって読み漁る江戸の時代のなんと豊かなことか。。。

教科書で習った江戸時代のイメージと言えば、
士農工商の身分は固定化し、差別を受けるというネガティブなもの。
ところが、実際は身分差別もあったが、その区分はあいまいで
意外と柔軟だったらしい。
では、どうして、そんな身分差別のはなはだしい暗黒時代のイメージになったのかと言えば、
明治政府が打ち出した「四民平等」というスローガンの影響らしい。
結婚、就職は自由ですと政府が言ってもなかなかそうはうまくいかず、
国民の不満がたまるので、「江戸時代よりましでしょ?」という印象操作のために
士農工商の不自由さを強調されるようになったそう。
今の教科書には「士農工商」の言葉は出ていないらしいですね。

政府や権力者に誘導されがちなのは、古今東西変わらないか。


当時のロンドンやパリより多い、世界最大の人口を抱えた町が
大きな内戦もなく(テロや一揆はあったけど)
度重なる火事や地震からも復興し、自給自足で
天下泰平を保った人々の知恵と力を知れば知るほど、魅了される。

庶民はみな貧乏で、明日の糧も定まらず、不便で、過酷で
決して楽な暮らしではなかったと思うのに、
当時の日本人を見た外国人が
「なんてよく笑う人たちなんだろう」と感心した記録があるらしいです。
そうか、みんな笑ってたのか。。。って感動しちゃった。

なんて日本人はすばらしいの!

見栄と物欲にまみれ、便利で贅沢が好きな現代人は、
物があふれても心は満たされないから、いつも笑ってなんていられないだろう。

「灯りを消して」「キッチンペーパー注文して」と声に出すだけで、
機械が返事して、なんて便利なんでしょうと単に喜ぶ人になりたくないな。

今さら、江戸に戻って、盥で洗濯するなんてできないけれど、
私にとって、必要なものかどうかは、見極めるようになりたい。
苦難も困難もなんのその、先のことはあれこれ思い煩わず、
その上で、笑って過ごせたら・・・
何より上等の人生に思える。

お江戸の人々に学ぶことは、まだまだありそうです。

2 Comments

美衣子  

なおちゃんのお江戸好きに刺激されて私も江戸シリーズ読んでみよっかな〜なんて…盥って漢字を四半世紀振りに目にして思う私(笑)

2018/08/26 (Sun) 19:23 | REPLY |   
なおみ

なおみ  

美衣子さんへ

盥ね!自分ではよう書かんけど、パソコンなら書ける字(笑)

この前美衣子ちゃんが薦めてくれた本、
こちらの図書館置いてなかってん。残念。
加藤さんの本は数冊読んだことあるけど、
今回調べたら多作やねぇ。
他の、ちょっと借りてみようかな。

「おけら長屋」読んで、お江戸に行こう!

2018/08/28 (Tue) 11:52 | REPLY |   

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