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「本所おけら長屋」


以下は、2015年9月3日の編集手帳を書き写したものです。


言われてみると否定しにくい。
筒井康隆さんの「現代語彙辞典」(文芸春秋)にある。
<艱難汝を悪魔にする>
普通は「艱難汝を玉にす」(=苦労を通して人は成長する)だろう。

逆境は人間をときに身勝手にし、あるいは頑なにし、狡猾にもする。
戦争という艱難が人の心に産み落としたものも「玉」のみではなかったに違いない。
「宮本武蔵」などで知られる作家吉川英治が断筆中にしたためた揮毫が見つかったという。
終戦直後の1946年(昭和21年)春、訪ねた京都市の修学館離宮に残した書である。

<焦土世間のいよよ極りなき骨肉相剋と同胞と同胞との果てなき生きあらそひをおもふて
人間何ぞかくの如きや
自然の美に対して慚愧と冷涙なき能はず・・・>

苦しい戦争を生き延びた者同士が生きていくために醜く争う様子を嘆いている。

父親の破産で小学校を中退し、商家に奉公して浮世の辛酸をなめた人である。
若い頃、川柳作家として詠んだ句がある。

<貧しさもあまりの果ては笑ひあひ>
<どん底の人に不思議な顔の光沢(つや)>
「玉」を信じた人の悲しみを思う。



気になった記事は書き写して手元に置いているのですが・・。

あやに見せたら「そんな貧乏はいやや」とばっさり切り捨てられましたが、
若いもんにはわからんのかなー。

後半の川柳が強く印象に残っていました。

私が大好きなお江戸時代小説、それも下町長屋を舞台にした
庶民の暮らしは、この句のままの様子が目に浮かびます。
戦争はなかったにしろ、その日暮らしの貧乏長屋には、
火事があり、疫病が流行ったり、娘が売られていったりする厳しい現実もあるのだけれど、
なんとか助け合って、もがきながら生きていこうとするたくましい人々が描かれていて、
そこにとても惹かれます。
(それは私が普段ぐうたらしてるせい??)

最近では、畠山健二さんの「本所おけら長屋」が
吹き出すくらいおもしろかった。
(まだ7巻までしか読めていないけど)
落語をちゃんと聞いたことはないけれど、落語のような味わいが感じられます。

今より少し若い頃、マザーテレサの名言である「貧しいことは美しい」を理解できずにいたけれど…分かるようになってきた。。よな。。
私も生活困窮者にはなりたくないけどさ。

美衣子ちゃんへ

そうなの、そうなの。生活に困窮するところまでいきたくはないよね。

だけど、それとは別に、お金がたくさんなくとも
泣いたり笑ったりしながら暮らすことが、
本当は玉のようにまぶしいことも
忘れたくないなって、思うのでありまするよ。
それを思い起こさせてくれるのが、
私にとってはお江戸の暮らしなのであります。

ほんまに江戸時代が好きなんやねぇ。。
江戸時代幸せに暮らしてた過去世があるんじゃない。
私は幕末に心惹かれる。
平和主義者なのに……

美衣子ちゃんへ

うん、過去にはきっと武家の子女でもなく、
大店の女将でもなく、裏店であくせく働いてた気する。
どん底の生活の中に人の深みやおかしみ、みたいなのが見える気がします。

幕末好きって言うてたねぇ。
平和主義者の血が騒ぐ?笑
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なおみ

Author:なおみ
夫・ヒロシ、娘・あやと日々の暮らしを綴っています。
セキセイインコのいろはは2018年5月に虹の橋を渡りました。

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