なおみ庵

ロバートキャンベルさん講演会

私にできないことをすんなりやっちゃう人を尊敬します。
中でも、外国語を理解できる人には、無条件降伏です。
ましてや・・・日本語さえ怪しくにしか使えない私には、
日本語を話せる外国人は尊敬の最上級です。
どうやって、こんな難しい日本語お勉強されたのですか?と聞きたくなる。

その尊敬の最上級にいる、ロバート・キャンベルさん
講演会が近くの大学であったので、行ってきました。

テーマは「復興の先にあるもの
~都市災害と日本文学の関連をめぐって~」というので、
一握りでも私に理解できることが聞けたらいいな、
ど素人にわかるような話をしてほしいな、と思いながら
あのやわらかい話し声を聞いていると
1時間半のお話はあっという間でした。
隣の席のおばちゃんは最初からずっと寝てた。
何のために来たのやら。

冒頭、司会役の先生が、注意事項として
「会場内は撮影一切禁止です」と話しているところで、
キャンベルさんがひとり、スマホを持って撮影していて
笑いの渦が起きました。

それからは明治5年の日比谷~新橋にかけての大火、
1871年のシカゴ大火、天保の飢饉、
1923年の関東大震災、などの災害について、
私が知らないことばかり聞くことができました。

江戸時代、繰り返される飢饉に対し、
当時の儒者など知識人は、人々をどのように守り、救助し、
社会を立て直すのか、次の飢饉への備えなどを
識字率が低い中、事実を記録し、人々に発信し、共有する方法に
苦心したらしいです。

天保4年に出された畑銀鶏(はたぎんけい)の本は
永代橋の陥落や、その後の混乱した様子を記し、
非常食として何を食べたらいいか、保存がきく料理など
庶民がすぐに使える実用書のようなものだったらしいです。
ほとんど自費出版のようなものだったらしいですが、
本を出版するということだけでも、様々な苦労があったのだなと
知りました。
今も昔も正しい情報を偽りなくたくさんの人に届けるというのは
難しいものなのですね。

阿部櫟齋(あべれきさい)の「豊年教種」という本には

「飢えたる人に粥を施すにハ尤も恭しく謹みて与える。
必々不遜にして人を恥ずかしむべからず。
不遜にては陰徳にハならず。
却って徳を損なふ也」

とあるそうです。
そういう点にも注目するキャンベルさんの人間性にも
尊敬の念を覚えます。

キャンベルさんのお話は、知識が豊富な人にありがちなことですが、
内容が盛りだくさんすぎて、あちらこちらに話題が飛ぶのに
ついていくのに必死でしたが、
やっぱり聞きに行ってよかったです (@´∀`@)

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