なおみ庵

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「大河の一滴」

昨年に母の友人の方からたくさん本をわけていただき、
ぽつりぽつりと読んでいます。

かなり年配の方ですが、私の好きな作家の本が多くて
喜んで、そして遠慮なくもらってきました。

その中の一冊、五木寛之さんの「大河の一滴」を読みました。

若い頃に読んだら説教くさいと思うか、
あまり意味がわからなかっただろうと思う。

けど、今はほとんどの言葉に実感を伴って読めるので、
なんだか一字一句確かめるように読むと
かなり時間がかかってしまいました。

でも、今まで読んだ本も映画も見事に忘れていってるので、
また忘備録のように、印象に残ったところを書き留めておきます。


アメリカの生物学者が、30センチ四方の木箱に砂を入れて
1本のライ麦の苗を植え、4ケ月育てた。

ひょろひょろと実もあまりつかず、貧弱なライ麦が育った。

そのあと、箱を壊し、ライ麦の根の部分、根の先の根毛とか毛根とか
目に見えないものも顕微鏡で細かく調べて、その根の長さを
全部足したら、1万1200㎞に達した。

1本のライ麦が数ヶ月、1万1200㎞の根を細かく張りめぐらして
養分を休みなく努力して吸い上げながら、
それによって命をながらえる。
命をささえるというのは、じつに大変な営みである。

そうだとすれば、そこに育った、たいした実もついていない
貧弱なライ麦に対して、
おまえ、背も低いじゃないか、とか、色つやもよくないなとか
非難したり、悪口を言ったりする気になれない、
よく頑張ってそこまで伸びてきたな、
よくその命をささえてきたな、と賛嘆の言葉を述べるしか
ないような気がする。


と書かれていました。

読んでいて私はもうそのライ麦が健気で、愛おしいようにさえ
感じました。
それは、きっと若い頃には、よくわからなかった感覚ではないかと
思います。



私は、今までも職場や周りに、よく働く人が多いのです。

朝早くから起きて、家族のお弁当を作り、
パートの仕事をして、帰ってからも家事に追われ、
毎晩午前様の旦那さんを駅まで車で迎えに行き、
2時ごろに寝るとか、
夜中のパート仕事と掛け持ちで、昼間も働いてるとか、
私にはとてもできないなあと感じることが多くて。

そう思ったら、私なんて、まだまだだ、って思うことが
多かったのですが。

だから手が痛いとか、肘が痛いとかもなんでこのくらいで!と
嘆いてばかりだったのだけど。

でも、私の身体もよく頑張ってくれているじゃないと思い直し、
毎晩、「よく働いてくれてありがとう」と
痛い個所を自分でさすることにしました。なでなで・・・(笑)

私の見えないところでもよく働いてくれている我が身を
もう少し大事にしようと思っているこの頃です。


まだ、この本では、感動したことがたくさんあったのですが、
長くなるので、また次の機会に。

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