なおみ庵

よみうり読書 芦屋サロン

先月の29日の読売新聞に村山由佳さんの「TSUNAMI」という
短い書き下ろし小説が掲載され、その村山さんを囲んだ読書会が
近くの芦屋であるというので応募したら、当選したので、
今日、出掛けてきました。

芦屋の駅に降りたの、ケーキ屋さんでバイトしてた頃か?
お茶を習ってた頃以来?だから20年ぶりくらいかも知れない。
震災があったのに、あまり改修されてないのかな?
全然変わってなかった。

桜吹雪の舞う芦屋川沿いを気持ちよく歩いて、ホールに到着。
開場時間から5分遅れくらいで着いたのに、
もう正面のいい席は、埋まってました。

年配の人が多いのにはびっくり。大学生も集団で陣取ってたけど。
まあ、平日の昼間なら来れる人は限られるか・・・。

私は自分より若い人の小説はあまり読む気が起きないけど、
60歳代~70歳代の方々になれば、自分より年上の作家も
少なくなっちゃうよね・・・。


「TSUNAMI」は、9年前に別れた男女が
かわいがっていた猫の死をきっかけに
余震の続く街で再会する物語なんだけど。

この物語は震災の3日後に書かれたものだそうです。

今日、村山さんは「目の前の映像が、自分の言葉の
すべてを超えてしまったと感じた。
この現実を虚構の世界に取り入れていいのかどうか
すごく迷った」と言ってました。

だけど、少し落ち着きを取り戻した今、これは
あの時でしか書けなかったものだって思うって。

「今回の震災で、言葉の無力、人の気持ちに言葉が
追いつかないということを痛感したけれども、
だけど、私は言葉にして書かないと、心の整理が
できないし、私自身を救うために書いた。
それがいつか、誰かの励ましや慰めになれば、
これ以上嬉しいことはない」って。

作家ってこういう人なんだろうなあ。

お母さんが村山さんの作家の芽を育ててくれたそうです。
作文や日記を書くのは大好きだったけど、
夏休みの絵日記には、お母さんから「絶対に、
『今日は・・』で始めたらアカン!」って厳しく言われ、
会話文から始めたり、いろいろ工夫して、高校生の時には
村山さんが書いた小説をクラスメートが回し読みするくらいに
なっていたらしいです。すごい。

村山さんは私と同い年なんだけど、東京生まれで、
今は軽井沢に住んでいて、関西には縁がないと思ってたのに
「TSUNAMI」に出てくる男の人の関西弁が完璧だったのね。
すごいな~って思ってたら、その質問が出て、
ご両親が大阪の人らしく、東京に出てからもずっと
関西弁を使ってたので、村山さんもずっと関西弁で育ったらしい。

「家に帰ったら関西弁で、ただいま~です」って話した
言葉のイントネーションは関西人そのまんまで、
ちょっと身近に感じられました。

私は「TSUNAMI」を読んで、猫が死んでいく描写が
あまりに切なくて、涙があふれたけど、
人はみんな感じ方それぞれだから、今回の読書会では
村山さんの生の声が聞けるのはもちろん、他の人が
この話を読んで、どういう風に感じたのかを聞けるのが
楽しみだった。

10人以上の人が質問に立ったけど、なんか・・・
あんまりうーーん、なるほど~そういう読み方もあるんだ!
っていう感想はなかったな。

中でも最低だったのが、一杯呑んで来てるのか、
赤ら顔で舌も回らず
「ワシは官能小説を読むのが好きなんですけど、
村山さんも官能小説家ですか?」って聞いたおっさん!
そんなので、一番前の席に座るな!

だけど、村山さんの対応はすばらしかった。
そういうこと、もう何度も何度も聞かれたんだろうなあ。

笑いながら「私って何小説家なんでしょうねぇ?
ただ、官能的なシーンを官能小説家のように書ける
作家でありたいと思っています。
どのジャンルにも枠決めされない作家に
なりたいですねぇ。」

「皆さんも十代、二十代の若い頃は、三十代や四十代の大人が
恋愛するなんて、想像してもいなかったでしょう?
みんな自然にお父さんやお母さんになって・・って思ってたでしょう?
自分も四十代になってわかりますが、このくらいの
年齢になると、守りたいものもあるし、引きずるものも
たくさんある。そんな制限の中での恋愛って、
書いていてすごくおもしろいんです」だそうです。

実は私、「星々の舟」しか読んだことないので・・・。
「放蕩記」は読んでみたいなあ。

今日は半日、楽しく過ごせました♪

Comment

No title

こんばんは~
読書会って何するのかしらん・・・
面白いものに参加しましたね!!
村上・・・村山さん?だれだっけ?と思ってぐぐったら
天使の卵の人なのですね。
賞を獲った星々の舟は読んでませんがよかったですか?
賞を獲ったりベストセラーになったりすると
図書館の待ちがすんごくなるので
始めから諦めちゃって、そのうち忘れるんですよ^^;
天使の卵は純愛系だったからか、
少し消化不良っぽかったデス・・・。

さらっと交わす機転の利く人は憧れます♪
私も小さい時から親と交換日記とかやってたし、
日記も若い時から時々抜けつつも書いてるけど
今日は・・・で始まる日記だからか
作家の芽はまったく育たなかったなぁ(爆)

あ、あちらのお返事はもう少しお時間くださいね。

2011.04.14(Thu) 21:10       ayame さん   #QHwcdr9.  URL       

ayameさんへ

こんばんは~。
読書会ね、私も初めて参加したんですが、
まあ作家の話を聞いて、質問受けて・・っていう
感じかな?って思ってたら、その通りでした。

村上さん、「天使の卵」から始まったみたいなんで、
純愛小説家って言われてたみたいですね。
で、「ダブル・ファンタジー」で官能小説家って
呼ばれるようになったらしいです(笑)
渡辺淳一さんから、「私の後継者は君だ」って
言ってもらったって話してました。

「星々の舟」は、絶賛・・まではしませんが、
まあまあよかったですよ。

お父様から実際シベリアに4年抑留されていた話を
取材して聞いていたので、その話をそのまま書いた
従軍慰安婦のくだりがあって、
こんなこと書いたから、きっと賞は取れないと思ったのに
直木賞をいただいたって、今日話してました。

日記続けてるの?すごーーい!!
手書きで、今も書いてるのだったらもっとすごいよ!!

お返事はどうぞどうぞ、いつでもいいんです。
なんか・・悩ませてないかな?

2011.04.14(Thu) 22:11       なおみ さん   #-  URL       

Post Comments

(設定しておくと後でPC版から編集できます)
非公開コメント