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風と共に記憶は去りぬ


この前、のりちゃんと話してて、つくづく納得し、気付いたのは
本も漫画も映画も、何度も読み返し、見返さないと
もうこの歳になったら 自分の身にならないということ。
だけど、何度も読み返そうという気になる作品にもなかなか出会えないこと。

去年からあれだけ夢中になって、発熱しながら読んだ漫画
「スラムダンク」
今、2回目読んでたら、知らないシーンがいっぱいある。
去年末から今年にかけて、ついこの前読んだのに?もう内容が飛んでいる。
熱があったからだね、きっと。

1回目は結末が気になって、読み急ぐという面もあるから、
2回目はじっくり読むのだぞ。
気が重いとき、読むと元気になれるから、夕食の支度前などに
重宝しています(笑)
主人公桜木花道の無駄なほどのエネルギーをもらえる感じ。


映画「風と共に去りぬ」は、ずいぶん前に観たけど、
ただただ長くて、スカーレットに感情移入できなかったので、
特に感慨もなく、どうしてこの作品が長く支持されているのかわからなかった。

なので、原作(これもまたかなりの長編)を読む気も起きず。

そんなとき、NHKの「100分 de 名著」の「風と共に去りぬ」を録画しておいて、4回分100分まとめて見た。

この番組は大好きです。
私のような素人に、哲学書でもわかりやすく解説してくれるから。

今回も目からうろこが落ちるようなことが聞けた。
あの長編を作者のマーガレット・ミッチェルはラストあたりから書き始めたとか、
南北戦争という時代背景とか・・・・うむ・・・それも今となっては、半分記憶が飛んでますけど。

でも、登場人物には、いろんな側面があることを教えてもらった。
清廉なメラニーでさえ、かなり黒い部分があるということから
そういう複雑な人物だったり、スカーレットのような際立った個性のある人物は
やはり映画や舞台になれば、もっとおもしろくなるんだろうと思えた。
宝塚ならちょっと見てみたいな。



先日、枕元に置いている本を少し整理したら、
読んだのかどうかさえ心許ない本がわんさか出てきた。

同じ本と知ってか知らずか、何度も読んで楽しめる、
なんて経済的なんでしょう、私って、と思ったけど、
家にある本を忘れてまた買うこともあるし、
人生における時間は、無駄遣いしてる気が・・・しないでもない・・・・。


ま・・いいか。
「Tomorrow is another day」


読書週間、おしゃべり週間


今年の読書週間は終わった・・・ようですが。

18poster.jpg

楽しい、おもしろい、興味深い本を手元に持っていて
いつでも読めるという状態にしておくのが
私の気持ちが落ち込まず、元気に過ごせる一番の薬のようです。

「鳥関係の本」「時代小説」「エッセイ」をそろえておいて、
そのときの気分で、選んで読めるとなると、
至福の時間が訪れるけど、これがなかなかそろわない。

いまは、「トリノトリビア(川上和人)」=鳥関係
「イグアナの嫁(細川貂々)」=エッセイ
と手元にあるけど、肝心要の時代物がないじゃないか!(泣)

今は皇后さまが言われた「ジーヴスの事件簿」が気になるけど、
外国人の登場人物を覚える自信がないなあ。。


読書は内に向かうことが多いけど、
先週は、友達に会う機会が多く、やっぱり人と会って
外に向かって、しゃべらないとあかんなあと思った。

いろはが5月に虹の橋を渡ってから友達との約束を
ことごとく反故にしていて、その埋め合わせの意味もあった
ランチが先週2日あって、なんだかまた体調不良でドタキャンしないか
急に仕事が入らないか、予想以上のプレッシャーを感じてしまった。。。

無事に(!)友達に会えたら、おしゃべりも弾んで、楽しかったのだけど。。。
みんな同年代、私も含めて、人やものの名前が出てこない。
「あーあの人ね、ビールのCMに出てる人やん!」
「なんのビール?」
「それは知らん」
「ほらほら、結婚して子どもも生まれた人やん!」

当人にとっては精一杯の具体的表現であっても
聞いてる方は、ものすごく抽象的に感じる。
顔は浮かんでるのに、名前って出てこないなあ。

それに、私は話してる間に、自分が何を話してるのか
回線がぷつっと切れて、わけわからなくなる。
これはきっと聞いている方ももっとわからないだろう。

読書もある程度の慣れというか、訓練が必要だけど、
これからは、人に会って話すことも鍛えないといけないんだろうと
実感した、友達との「おしゃべり週間」でした。

「本所おけら長屋」


以下は、2015年9月3日の編集手帳を書き写したものです。


言われてみると否定しにくい。
筒井康隆さんの「現代語彙辞典」(文芸春秋)にある。
<艱難汝を悪魔にする>
普通は「艱難汝を玉にす」(=苦労を通して人は成長する)だろう。

逆境は人間をときに身勝手にし、あるいは頑なにし、狡猾にもする。
戦争という艱難が人の心に産み落としたものも「玉」のみではなかったに違いない。
「宮本武蔵」などで知られる作家吉川英治が断筆中にしたためた揮毫が見つかったという。
終戦直後の1946年(昭和21年)春、訪ねた京都市の修学館離宮に残した書である。

<焦土世間のいよよ極りなき骨肉相剋と同胞と同胞との果てなき生きあらそひをおもふて
人間何ぞかくの如きや
自然の美に対して慚愧と冷涙なき能はず・・・>

苦しい戦争を生き延びた者同士が生きていくために醜く争う様子を嘆いている。

父親の破産で小学校を中退し、商家に奉公して浮世の辛酸をなめた人である。
若い頃、川柳作家として詠んだ句がある。

<貧しさもあまりの果ては笑ひあひ>
<どん底の人に不思議な顔の光沢(つや)>
「玉」を信じた人の悲しみを思う。



気になった記事は書き写して手元に置いているのですが・・。

あやに見せたら「そんな貧乏はいやや」とばっさり切り捨てられましたが、
若いもんにはわからんのかなー。

後半の川柳が強く印象に残っていました。

私が大好きなお江戸時代小説、それも下町長屋を舞台にした
庶民の暮らしは、この句のままの様子が目に浮かびます。
戦争はなかったにしろ、その日暮らしの貧乏長屋には、
火事があり、疫病が流行ったり、娘が売られていったりする厳しい現実もあるのだけれど、
なんとか助け合って、もがきながら生きていこうとするたくましい人々が描かれていて、
そこにとても惹かれます。
(それは私が普段ぐうたらしてるせい??)

最近では、畠山健二さんの「本所おけら長屋」が
吹き出すくらいおもしろかった。
(まだ7巻までしか読めていないけど)
落語をちゃんと聞いたことはないけれど、落語のような味わいが感じられます。

「友情」を読んで


2年前に亡くなった平尾誠二さんとiPS細胞研究所所長の山中伸弥さんの
交流を書いた「友情」を一気読みしました。

平尾さんのお別れ会で、山中さんが述べられた内容が
とても心に残っていたので、興味深く読めました。

特に平尾さんが語ったという、人を叱る時の4つの心得が
印象的でした。
(プレーは叱っても人格は責めない
 あとで必ずフォローする
 他人と比較しない
 長時間叱らない)
これを聞かせたい上司は、たくさんいますよね?(笑)
親子関係にも言えることですが。


山中さんはノーベル賞を受賞し、世間の衆目を集める中でも
なんて謙虚な人なんだろうと思って見ていました。

NHKの番組で渡辺謙さんとの対談を見たときも
なんて気取らない人なんだろう、と思っていました。

遠く離れたところにいる人だけれども、
真心があり、誠意がある人であり、
本当に教養があるというのは、こういう風に何事にも
謙虚に向き合い、自分の弱点もさらせる人なんだなあと感じていました。

手術が苦手で「ジャマナカ」と呼ばれていたという話は
有名になりましたね。

今回、この本で、平尾さんとの交流を読み、
今までの私が勝手に抱いていたイメージを
ひとっつも裏切らない人だなあとまたまた、感じ入りました。

時折出てくる山中さんの奥様もまた思いやりのある、
素晴らしい人でした。

そういう意味で山中さんは、私の思っていた通りの方だったのだけれど、
一方の平尾さんは、よい意味で私の思っていた方とは
少し違いました。

平尾誠二といえば、私たちの時代、ラグビーを知らない人でも
知っているスター選手でした。
この人が行くところ、行くところ、優勝するという
そういう星の元に生まれた、生まれながらにして光の当たる場所に
生きている人なんだろうと思っていました。

実際、その昔、友人が神戸製鋼所に派遣で仕事に行ってて
たまたま平尾さんをお見かけしたことがあって、
「もうかっこよすぎて、言葉が出ないくらい、光り輝いていた」と
いう話を聞いたのも印象に残っていたので、
私の中では、勝手に「生まれながらにして恵まれた人」という
イメージが定着していました。

でも、この本の中の平尾さんはとても努力家で、
クレバーな方でした。
ラグビーに対しての考え方はもちろん、人生についても
深く考察し、温かいまなざしをもった紳士でした。

闘病生活、また家族との関係も実際には
本に書けないこと、たくさんあったと思います。
そんなきれいごとだけで生きて来られたなら
これだけのことを考えて、話せないだろうと思わせる
内容でした。

一方で、山中さんが
「平尾さんには言葉を超えたオーラがありました。
周囲の人を緊張させる氷のようなオーラではなく、
人を笑顔にし、元気にする、おひさまのようなオーラです。
・・・彼の周りに集まるとなぜか皆にこにこ顔になり、
子どもみたいにワーワー、キャーキャー。
平尾誠二は、そういう幸せオーラを発する稀有な人でした」と
書いています。

私がイメージしていた「生まれながらにして恵まれた人」
ではないにしろ、そういう人を引き付けるものを持って生まれた人
だったのではないかなと、思いました。

それにしても、やっぱり53歳は若すぎますね。
才能のある、これからもきっと世の中の役に立ったであろう人を
どうしてこんなに早く神様は召されるのでしょうか。

ご自身が「歳を取った自分を想像できない」と感じていたのは
きっと何かの暗示だったのでしょうね。
短くとも濃い人生を走り抜けて、周りの人々に強烈な印象を残した
という意味では、本当にスターだったのだなあと思いました。

上半期の本のあれこれ


いつもは年末に、一年を振り返って、今年読んでよかった本と
印象に残った映画を書いてきましたが、
一年間のことを覚えてる自信がないので、
これからは半年にします♪

このブログをパソコンで見ていただいている方には、
私が読んだ本は右側の枠の「読んだ本」というところから
見ていただけますが、今年に入っては、
20冊あまりしか読めてないみたい。

その中の小説からいえば、青山文平さんの「半席」がよかった。。。
記憶がある。
あっさりしてるけど、うまい文章の感じが好き。
この作家さんを追っかけようと思ったし。(まだ二作目も読んでないけど)
でも、内容はほとんど覚えていませんが、
安心して読める時代物の安定感がありました。

本はこれだけですが、あやが借りてきたのを
またお借りして読んだ漫画「もやしもん」(全13巻)がおもしろかった。

私たちの身近に存在するのに、まったく知らなかった
「菌」の世界を描いていて、「ほっほ~」と感じ入ることが
多かったです。
世界で一番硬い発酵食品は鰹節だとか、
お酒を造るのってこんなにたくさんの工程が必要なのね、とか
へぇ~がいっぱいつまっていて、楽しかったです。
学者さんが描いてる漫画?とか思ったくらいでした。



先日の新聞記事に

「人はなぜ物語を必要とするのか。
理由のひとつは主人公らと共に『ここではないどこか』を旅し、
道中で見つけた『大切な何か』を己のものとして
受け取れることにあるのだろう。
その『何か』は、時につらい現実を生きるための支えにもなる」

というのを読みました。

私も物語に、小説に、どれだけ救われてきたかわからない。
もっともっと読みたいのは、もっともっと救われたいからなのかな。

そういう意味だと2時間あまりの映画では、
強烈に残るシーンはあっても、受け取れるものが
少ないような気もする。
私はやっぱり本の方が好き。

浅田次郎さんの本をきっかけに見た「ラストエンペラー」は
見ておいてよかったなと思いましたが。
当時の中国が、この映画製作にとても協力的だったというのにも驚いたし、
たくさんの人が関わり、膨大な費用がかかった映画だというのは
とてもよくわかりました。


最近は、ほとんど友人から借りた本ばかりを読んでいて
図書館に行かずにも本が読めて、ありがたいです。

人からお借りする本を読むと、この本が好きな相手は
どういう人かな、友人はこの本のどこが気に入ったのかなと
想像しながらも読めるので、それも楽しみのひとつです。

友達は、自分がいいなと思って読み始めた作家さんの本が
次には、本屋さんで平積みになっていたりすると
「売れてきたんだ~!」って嬉しいそうです。
本屋さんに寄っても新刊を買わない私には味わえない喜びだなあ~。

今、恩田陸さんの話題作をお借りしていますが、
この長編、読み切れるかどうか、不安真っただ中。。。


プロフィール

なおみ

Author:なおみ
夫・ヒロシ、娘・あやと日々の暮らしを綴っています。
セキセイインコのいろはは2018年5月に虹の橋を渡りました。

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